犠牲となるはかない命 保護者の認識の低さに・・・
繰り返されてしまう、防げたはずの悲劇
事件概要
2010年5月12日、高知県警高知署は高知市東雲町のパチンコ店駐車場にて、乗用車内に長男を放置し熱中症で死亡させたとして、母親(26)を重過失致死容疑で逮捕した。
母親は12日午前11時15分頃、締め切った車内の後部座席に生後6カ月の長男を残したまま約3時間半に渡りパチスロを遊技。車の窓は閉め切っており、冷房も切れた状態だった。
警察の調べに対し、母親は当初「電器店で買い物をしていた」と説明していたが、その後「パチスロをした後、車に戻ったら長男がぐったりしていた」と供述を一変。
長男の異変に気付いた後、車を近くの電器店に移動させてから119番通報したという。
高知地方気象台によると、当日の高知市の最高気温は午後3時過ぎに23.7度を記録していた。
編集者記
また起きてしまった・・・悲しく、そしてとても悔やまれる事件です。
今回の事件に関して、店舗側が乳幼児の熱中症防止についてどのような注意喚起や警備体制をとっていたかなど、詳しいことは発表されておりません。ですが、保護者に対しての責任と共に、必ず問われるのが店舗への責任です。
また、ぐったりした我が子を見ておきながら、わざわざパチンコ店から電器店に移動して119番通報したという保護者の行為について、その認識の低さに筆者はどうしようもない憤りを感じます。
子供に罪はありません。また後悔しても、遅いのです。
これから日増しに気温が上がっていく季節に入りますが、どうか、気にかけて下さい。
今回も23度という、普通の感覚では決して高くはない気温でも、このような事件が起こってしまっているのですから。
(※最高気温23度の時の車内温度は、50度近くまで上昇する観測結果もあります)
ひとりひとりが変わることで、救われる命が必ずあります。
まずは、自分から。そして可能なら、身近な人にも声をかけ、意識を高めていけるようにしていかなければならないのではないでしょうか。
編集者記