繰り返される車内放置、犠牲となるはかない命
駐車場の見回りやアナウンスが行われるも・・・
事件概要
2009年8月27日、秋田県由利本荘市上大野のパチンコ店駐車場にて、生後11ヶ月の乳幼児が駐車場に停められた車内に放置され、死亡する事件が起こった。
警察は、母親を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。29日午前には母親の身柄が検察庁へと移され、詳しい調査を行われている。
乳幼児が放置されたのは、10時過ぎから13時過ぎまでの間で、約3時間程度。乗用車の後部シートに寝かせたまま、エンジンを停止・窓を閉め切った状態で放置していた。
救急隊が駆け付けた頃には既に乳幼児は脱水症状を起こしており、心肺停止状態で発見。病院に搬送されたが、1時間経たないうちに死亡が確認された。
秋田地方気象台によれば、当日の現場付近の天候は曇り気味だったが、日が照る時もあり、最高で29.3度まで上がったという。
周辺に屋根や壁といった遮蔽物は無く、似たケースのテストでは車内温度が42度前後にまで上昇する結果もあったという。
編集者記
昨年の7月に大分で起きた事件から、1年と2ヶ月弱。
再発してしまったのがとても悔やまれる事件です。
聞いた話に寄れば、店舗側では2時間に1回の呼びかけや、駐車場の巡回なども行っていたと いいます。母親も2~3回は様子を見に戻ったそうです。
それなのに、このような結果になってしまったのはなぜでしょうか?
このような事件が起きた場合に必ず問われるのが保護者の責任、そしてホールの責任です。
きっと、まだ保護者の認識が甘いのだと思います。またホールの巡回体制も甘かったのでしょう。
――少しくらいなら大丈夫だろう。――警備の体制はしっかり整っている。
それでも悲しい出来事は繰り返されてしまいました。
後悔しても、遅いのです。
まだまだ残暑が続きますが、どうか、気にかけて下さい。
ひとりひとりが変わることで、救われる命が必ずあります。
編集者記