最近、孤独な某グルメ番組の影響で、金もないのに目新しい食い物屋があれば入ってます。 今回は、そんな食い物屋で思わぬハプニングがあったためご報告します。 さーて、一人で何食べようか妄想しながら歩いてると年季の入った黄色いお店がございました。初めて見るお店ですが、どうやらインド料理屋のようだ。カレー大好きな自分としては迷わず入店。 内装は、まさにインド!これでもか!って位インドですね。あの象の神様が至る所に飾ってあったり、キラキラしててね。店員さんもザ・インド人って感じ。日本語は全く通じなそうだし、店入った時も、いらっしゃいませもナシ。目で挨拶のみ。 店員は水とメニューを置いて一礼して去っていく。 自分はメニューを見て熟考したあげく、無難にチキンカレーセットを注文。 セットにはサラダ+サフランライスが付くらしい。ナンも注文しようか迷ったが、 食べれそうもないし、とりあえず我慢した。 店内のテレビには、インド映画らしきモノが映しだされ何やら集団で踊っている。この徹底的なインドっぷりに自分の心も踊った。 そうこうしてる内に無口な店員がチキンカレーを持って来る。店員は当然、何も喋らない。なんかプロフェッショナルさを感じる。 さー食べよう。 む・・・しかし、オカしい。 スプーンが見当らない。周りを見渡してもスプーンはない。 店員を見れば例のテレビに食いついている。 もしや・・・。 いや絶対そうだ! この店は超本格的な店! 本場さながらにスプーンなど使わず『手で食べる店』なのだ。 いやはや、危ない危ない。自分としたことが危うく失礼な事をするとこだった。 あの店員に鼻で笑われるのがオチ。 助かったー。 さて、じゃあ人生初の『手でカレー』行きますか! ライトハンドをライスに突っ込んだ所で入り口から声が聞こえてきた。 『いらっしゃいませーッ』 その声の持ち主は恰幅のいい日本人。 笑顔で自分に一礼したあと、『ギョッ』っと目を見開き、慌ててスプーンを 持ってきた。 その後、無口な店員は日本人に説教を喰らってる。 な、なんだコレ!?あー自分のライトハンドのせいね。 申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちでイッパイになり即効で平らげ、 逃げ出す勢いで店を出た。 帰り道は、カレー色の北斗を打ってサクッと負け。 皆さん、スプーンが無い時は勇気を持って、お願いすることを推奨します。