朝イチエキサイトをしているうちに、パチスロ常連さんが必ず出していることに気が付きます。パチスロで朝から並ぶ人はこの人位。 開店5分前に真っ赤なポルシェで颯爽とやって来る、お金持ちオーラをビンビンに感じる彼。 どういう訳か必ず速攻で当てるんですが、粘るような事はしない。早い時にはお昼くらいには姿が無いのである。 「アラジンA」をよく打っていたのだけれども、どういう訳だか必ず1台目でACをツモ。 設定変更時に約1/10でAC高確に移行するものの、明らかにその台だけを狙って打っているのである。 お店側の仕込みとか何か確定的根拠があるとしか思えない状況。 その何かを確かめるため、閉店時のデータチェックをするようになりました。パチンコ稼働だとあまり閉店チェックは意味をなさないのですがパチスロは別。 当時はデータロボすら少なかったですし、閉店チェック事のデータが今の数倍価値のあるものでした。 閉店チェックをした次の日。彼が狙う理由がすぐ分かりました。 前日のAT中閉店の台を狙っています。 もしかしたら完全据え置き? その日の夜も閉店チェックをしていると彼に話しかけられます。 「バレた?」 当時はまだ血の気の多い人が多い時代。こう言った喰える店なんかでは客同士の潰し合いやトラブルは良くある話であります。 ナメられる訳にもいかないので、内心ビクビクしながらも動じる事はしなかった。 が、ニコニコと微笑みながら話しかけてくれた彼からはそういったものは感じられず、すぐに打ち解けてしまう雰囲気がありました。 彼の名は「Oさん」。おいらより一回り上の年齢でイケメン。ポルシェを乗り回すハイスペックな人。 Oさんからは色々教わりました。データの取り方やマナーに至るまで。 最低限のルールとして 「前日打っていた人が朝イチに居たら必ず譲る事」 これさえ守れば好きに打っていいよ。ってな大人の余裕。 当時、駆け出しのおいらにとっては誰よりも眩しくてカッコいい存在でした。 それからと言うもの毎日がパラダイス。「告知ランプ」さえ点いてさえいなければ基本的に据え置き。 それを狙うのはOさんとおいらの2人だけという簡単過ぎるお店でした。 この時良く打っていたのがAT機で言うと「アラジン」「猪木」。ストック機だと「巨人」「マッハ」「ブラックジャック」等。ほぼ1Kで当たるような超イージーモード。 ブラックジャックは朝イチ数ゲームでナビ発生→RC。 吉宗は朝イチ1ゲームで家紋が降りて来たりなんかもありましたな。 ストック機はボーナス終了まで打つ事が出来たのでかなり美味しかったです。 逆にAT機は全台低設定なのでそもそもATが当たらない&AT潜伏中に閉店しないと残っていなかったので打つ機会はあまり無かったりします。 もう、べらぼうに勝った。おいらもポルシェも買える程に勝った。 1年程で建て替え工事の閉店を迎えるまで抜き倒してましたから。Oさんとも閉店を機に疎遠になってしまいました。 割とこういうお店は少なくなかったんじゃないかな。チェーン店だとほぼ無いですけど、穴場的なお店って実は今でもあったりするんですよ。 この時期にパチスロの面白さに目覚めましてね。このお店で勝った分を他のお店にかなり貢ぐ事になっていたのです。