昔、スナックのホステスが異口同音に言っていた。「二八(にっぱち)は暇だから…」 つまり2月と8月はお客さんが少ないことを意味する 現代の「にっぱち」を知らない飲食店の経営者は、「にっぱち」の本当の怖さを知らない 夕方から深夜まで営業しているラーメン屋の店主が言っていた。「2月になったらピタッとお客さんが来なくなった」と ほとんどの飲食店がこの2月に入ってから少なからず「にっぱち」を実感しているに違いない それもそのはず2月は一年で一番寒い時期、8月は一年で暑い時期 客の足が重くなるのも仕方がない 僕は「にっぱち」は経営者の立場での俗語と考えている 月別の主な飲み会の行事を表してみた 1月 新年会 2月 3月 送迎会 4月 歓迎会、花見 5月 6月 7月 暑気払い 8月 9月 10月 体育祭打ち上げ 11月 12月 忘年会 やはり2月と8月は行事が少ない また稼働日数が少ないため日銭(ひぜに)を稼げない まして家賃の振り込みが、2月が28日までとして、28日が日曜日なら27日が土曜日、すると家賃の振り込みは26金曜日午後3時に間に合う時間までとなり、支払いが忙しい 8月もお盆で稼働日数が少なく、にっぱちの俗語は現代でも使われいる しかし場合によっては「にっぱち」に収まらい 5月はゴールデンウィークが徹底して、稼働日数が少ない 業種によっては5月も凹む時期 僕は勝手に現代は「にっぱちご」だと思うのだが…