皆さまは空き台を確保するとき、一体どうやって確保するだろうか。 タバコやライターを放り投げる。ケータイを置く。あるいは先に1000円だけコインを借りるなんて人もいるだろう。 要は「目で見てすぐにキープしていると分かるモノ」 コレを下皿や台上に置くということが、空き台確保における暗黙のルールだと思うわけだ。そうでしょう? さて、先日あった話を聞いていただきたい。 期待値プラスの台を求め、ホールを徘徊していた午後3時。 目の前に現れたのが【やじきた道中記乙】の920Gハマリ。ここ掘れワンワン!と言わんばかりのお宝台に遭遇したわけだ。 ラッキーラッキー。確保じゃ確保。 ワタクシはいつも通り、下皿にタバコとライターを放り込んだ。 みんなしっかり見えてるよな?タバコとライターがあるだろ?この台は俺の台だじぇーー!! 無事に台を確保したところで、ワタクシは自販機へと向かった。購入したのは言うまでもなくDr.Pepperだ。 知らない人のために軽く説明しておくと、 Dr.Pepperはコカ・コーラ社から販売されているフレーバーな炭酸飲料だ。130円とお手頃な価格に加え、導入しているホールは軒並み優良ホールだということも押さえておいて損はない(嘘) 話を戻そう。 「さーて、DP飲みながらわっしょいわっしょいでんがな♪」 そう意気揚々とやじきたの元へと戻ったわけだが・・・・台に座るやいなや、1人のジェントルマンに声をかけられた。 「あのぉ~その台打ってたんですけど・・・」 はて?このジェントルマンは何を言うとるんや。 もちろん下皿には何もなかったことを説明した。本当に何もなかった。この台はワイの台や。 すると、男は指差した。 なんだなんだ、ETみたく友達になろうぜ的なアレか? もぉ~ったく、飯の1杯くらいおごれよ?ウォンチュッ☆ そんなことを考えながら、男が指を差した方向へと目をやると・・・そこには“クレジット1”の表記。 まじか・・・おい、まじなのか?? いや、もちろんクレジット1枚には気付いていた。 しかし、どう見ても1枚役で終わっただけにしか見えないわけだ。BETボタンも点いてる。これで俺と戦おうってのか。 「えーっと・・・これで台確保してたんすか?」 「そうです」 男の目はまじだ。おそらく本人が打っていたんだろうし、譲る気もなさそうだ。 「え、じゃあ・・・はい、どうぞ」 あっさり譲るおっくそ氏。 揉めたところで良いことはないし、探せばいくらでも他に打てる台があるので、ジェントルマンに結局打ってもらうことにした・・・が、さすがに煮え切らない。 論破しようと思えば、それはそれは簡単だった。 このホールは、下皿1枚やクレジット1枚の台は、店員さんがその1枚を回収していくタイプだ。呼び出し等もしない。 つまり、このホールでは“コイン1枚”じゃ台は確保できない。店員さんを巻き込めば間違いなく勝てた試合だった。ここではホールのハウスルールが法律なのだ。 とはいえ、自分もいい大人だ。 ジェントルマンも自分に声をかけるのには相当気力を使っただろうし、「他人の20円ネコババするとこだった、すまぬ」と自分の中で変換して解決。俺こそが真のジェントルマンだ。ハハハ。 あとはアレだ・・・右手に持ってるDr.Pepper、コレはどうすればいい。すでに一口飲んじゃったぞ。 と、ここまでが先日遭遇した「台確保にまつわる話」だ。 「ジェントルマンが悪い!おっくそが悪い!」だのを議論するつもりは毛頭ない。今回はお互い何事もなく過ごせたし、それでOKなのだ。 だが、最後に一言だけ言わせてほしい。腹の底で沸々と煮えたぎっている思いを言葉にしなければいけない。 クレジット1枚はノットキーーープじゃ!!