遊技産業健全化推進機構は、6月1日から遊技機性能調査を実施する。 遊技機性能調査は、釘曲げなどの改造行為の是正を目的にしたもので、ホールへの事前告知のない抜き打ち方式、いわゆる「覆面調査」で行われる。 機構調査員は一般客と同様に玉やメダルを借りてパチンコ、パチスロを試打してデータを収集、保通協検査時と著しく性能に違いがないかチェックする。もし不正改造と認められた場合は、主管行政庁(=警察庁)に通報するという流れになっている。 釘曲げなどの行為について警察庁は「風適法の趣旨を没却する最も悪質な行為。型式検定制度の根幹を揺るがす悪質な行為。営業者(ホール)の身勝手な都合による改造」などと強く指摘する状況にあり、今回の性能調査はパチンコホール営業、パチンコ遊技にも大きな影響を与えると見られている。 パチスロに関しても調査対象で、主に小役確率などのコイン持ち(ベース)、ボーナスやATなどの大当り確率などを中心に性能調査を行うことになっている。 以下は性能調査の際にデータ収集する項目。 【パチンコ】 ●打ち出した遊技球の個数 ●「中央入賞口」(へそ)に入賞した個数及び割合 ●「電チュー」に入賞した個数及び割合 ●「一般入賞口」に入賞した個数及び割合 ●総回転数(表示図柄が回転した回数) ●大当り回数(総大当たり回数) ●大当たり回数のうち確率変動図柄による大当たり回数 ●大当たり回数のうち普通図柄による大当たり回数 ●確率変動図柄の継続回数(連続性) ●各入賞口の「払い出し個数」の異常の有無の確認 ●遊技が終了した時点での遊技球の獲得個数 ●調査店舗内の同一型式遊技機の台数及び稼働率 ●対象遊技機の過去最高大当たり回数(履歴) 【パチスロ】 ●総ゲーム回数 ●リプレイ当選回数 ●小役成立回数 ●大当たり等の回数(BB・RB・ART・AT 等) ●大当たり継続回数(上乗せ G 数、セット数)連続性 ●遊技が終了した時点でのメダルの獲得枚数 ●調査対象店舗内の同一型式遊技機の台数及び稼働率 ●調査対象遊技機の過去最高大当たり回数(履歴) ●調査対象遊技機の過去最高払い出し枚数(履歴) なお、6月から半年間はデータ収集だけ行い、異常が見られても通報しない「猶予期間」を設けており、警察庁はこの猶予期間での自浄作用に期待している模様だ。 以上が主な内容となっています。 ヘソに玉が乗った、1Kで10回も回らなかったなんて話をたまに聞きますが、今回の性能調査が浸透する頃には、遊べる感じになる?という期待感はあります。多くのパチンコ・パチスロユーザーにとっては、悪い話ではないように思えます。 また、一部のホールからはこの性能調査を受け、「盛り上げたい時に盛り上げられない」という声も聞かれる。逆に絞ることも出来なくなるため「イベント規制の時より厳しい。メリハリがつけられない」(ホール関係者)という声もある。 今後の動向に注目したいお話でした。