懐かしいな…



『ね～ちゃん、ね～ちゃん』と慕う妹や弟の小さい頃…



小さな手を握り
キラキラした目でこちらを見るあなたたちを



幼い私は
守ろうと決めたんだ




絶対泣かせない







『大きくなったら、ね～ちゃんみたいに強くなる』



『大きくなったら、ね～ちゃんと結婚する』



そんなに、強くないよね～ちゃんは…って思っても、なに食わぬ顔で一番先を歩いた



お嫁さんか～私以外を探すんだ(笑)



その代わり、私よりも貴方を大事に思う人にしてね…



そんな優しい流れの中で
お互いに成長を遂げる





いつの頃かな…



『ね～ちゃんは親じゃないでしょ私に構わないで』



恋愛真っ盛りの妹に言われた言葉



親じゃないさ…
けど、それぐらいに思っている



『あなたと居ると自分が嫌いになる…なぜ、何も捨てない？なぜ守る？なにも無かったら貴女は楽に生きれたはずだ俺に構うな』



思春期の弟に言われた言葉



捨てられたら楽だった？



けどね…
生かす為に捨てれなかったよ



バカと笑われようが…
人間には捨てれないものがあるんだ



私にとって貴方はそれだけ大切な人



自分を犠牲にしてる？そんな事１ミリも思わない程に…



楽な生き方？



そんなもんないよ(笑)
あなた達を捨てても私には後悔しか残らない
幸せにはならない…


私は私の選択でこの道を選んだの



だから、泣いても辛くても自分の道は曲げない



結果？そんなもんは、後からついてくる



どんな結果も覚悟しての今なんだ



正解か、不正解だったかなんてのは



死ぬ時にゆっくり考えるさ



関係ないね…



今出来ることをするだけ



酒と煙草の臭いの染み付いた体でよたよた帰るいつもの夜道



人気のないのを良い事に星の無い空を蒼いで声を殺して泣いた



『神様…ホントに居るならば、私の頭のなかの記憶を消して…』



愛した人からの、純粋な言葉に折れそうになる自分が情けない



見返りなんて求めてない
こんな日も一度は通ると覚悟してたろ？



下手くそにしか生きれない自分を呪う



そんな夜を何度過ごしただろう…



そんな子が
やっと笑うようになった



言葉は無いけど
それだけで良いさ



幸せは、そんな小さな事の積み重ねだから…