6日前の月曜からオレたちの生活は一変した 9月9日 いつもは九州や関西方面から富士山にぶつかり弱まって侵入してくる関東の台風 それが異常気象の影響で真南から直撃 今回の台風15号はまさにそれだったのです 木々や電柱がなぎ倒され水と電気が止まる 報道は控えていた 防犯を考慮してなのか大災害時の増税反対を恐れてなのか憶測は飛び交ったが 情報が行き届かなかったらしい 水と電気のない生活が続いた5日目 冷蔵庫の中身はすでに全滅 5日5晩と風呂トイレは使えず 昨夜も 気温28度 湿度90% 冷房使用不可 携帯電話は圏外 電波を飛ばす発電機はバッテリー式らしく 長引く停電地域は既に圏外となった 電気と携帯は使えない 家に帰ってもやることがない しかしこれに喜ぶのは子ども
作者.妻と子 オレも久しぶり家族と全力以上に遊んだ そんな我が家に吉報が入る 自家発電機が手に入った
この機械1台が大贅沢 ご近所さんは マジで水風呂で乗り切っている 風呂場に明かりとお湯が久しぶりに 来てくれたことは夢のようでした 風呂上がりには子どもと 通りすがりの車の風で涼しむごっこ なんてのを玄関先でやっていた 暇って最高の遊び道具だね そのときオレに 4才の子供が訪ねる 「台風って大変?停電って大変?」 ・・・・・ こんなコトを教えるのは不謹慎になるかもしれない しかしまた 異常気象や災害も当たり前の様にやってくる だからこそ彼の心に刻みたく オレは口にした 「大変なことが多いよね、だけど良いこともあるね」 子ども 「良いことって?電気があった方が良いんでしょ」 「そうだね台風で大切な人や物を失くす人もいるんだよ だけどさ電気がないと月はこんなにも
キレイじゃない」 しばらく子供はそのフレーズが気に入ったらしく 子ども 「月がこんなにキレイじゃない」 妻 (笑) その言葉を口にしていた オレは教えたコトが間違っていなかった と思えていた 停電の完全復旧はあと1週間だと今 国が言っていた すこし疲れてきた そうだ携帯に電波が入ったら このコトをブログに投稿しよう だって月がキレイじゃない? きっと今はそんなコトを言っている場合なんだと思う 批判を覚悟でさらに書くと 被災地っていつもそうなんだと思う もう慣れてきた と思うの半分で 言い聞かせてるのも半分 そこまでくると支援は期待していない 被災者はいつも自分で全力で生きている 甘えている人など1人もいない なぜか甘えを指摘されてしまう被災地 しかしそんな声すら気にかからず皆さん前だけ 見て生きてきたのだと 今回の大停電で強く感じました おわり