実父が失踪後。 イロイロなもの、住宅ローンとか。 保証人が母方の祖母の兄弟、つまり母の伯父。 こういうのもあり母は実家にだいぶお金を工面してもらった。 こういう事があり母は兄弟と疎遠になった。 祖母は母が若かりし頃。貯金もせず好きなもの一つ買わず。 実家の建て替え、兄弟の学費の為。給料全てを入れた母を思い。 お金は返さなくていいよ、と言ってくれた。 遺産相続というか、その位の権利はあると言ってくれたらしい。 私の結婚式、その後息子が産まれ祖母と会ったのが最後。 昔の兄弟が多い時代の事。 母の妹達、私にとっては叔母にあたるけれど。 母が家の為に働きお金を入れてた事。 近所の人ですら長女である母が家の為に、と知ってたのに。 自分の夫の事で金銭面では嫌な思いはさせたけど。 自分達の学費や住んでた家の改築費用が母によるものが大きい。 コレを感謝どころか当然というか理解もしてなかった。 ただ私の母、お母さんは。 長女だけど非常に大人しく控えめな性格。 若い頃、給料全部を家に入れる事。 むしろ『当然の事』と思い尽くしていたそうだ。 決定的な事は私達親子が実家に転がり込み数年後。 祖母は叔母と二人暮らしだったが認知症に。 特養に入所したが、その頃は母は私達親子の事で手一杯。 結果的には妹達から『会いに来るな』宣告を受ける。 3~4年前かな? コレが最後の面会なったがお母さんはおばあちゃんに会った。 9月亡くなった事を知らされた。 正直、和気あいあい家族とか、仲良し親子。 元々こういう感じじゃなかったし、私もお通夜すら出席迷った。 けれど長女である母がいかないのは、ね。 あと家族葬だし、父も(母の再婚相手、今の父) もちろん私も焼き場まで行って見送らないと後悔するよ?って。 お母さん、3年前から発作性めまい症を患い。 キモチの悪さが常に付き纏い具合悪い状態が続いてた。 で、体重もマックス時より15㌔以上痩せてしまっている。 おかげで糖尿病はいい数値になったけど。 こういう自分の体調不良に強い不安感があり。 一人で居られない、電車乗れない、一人で外出出来ない現状。 だからお通夜も自分の体調に不安感が襲い掛かっていた。 私、息子、父は母の付き添いで家族葬へ。 でも、妹達、私の叔母達は母のやつれ具合に言葉がなかった。 行きの車で母は具合悪くなったらどうしよう。 明日は申し訳ないけど行けない…イエロー頼むわね。 などと言っていたが。 おばあちゃんの顔を見た。 途端、母の泪が溢れ止まらなかった。 『お母さん…なにもしてあげられずゴメンね。』 祖母にそう言いながらずっと泣いてた。 私ももらい泣き、叔母達ももらい泣き。 『どうして、こんなにも悲しいんだろう』 そう言いながら、しばらくの間泣いてた母。 私は申し訳なくてね。 自立出来ない私達親子を優先してくれたお母さんに。 だから、面倒を見ること難しいって言ったばっかりに。 自由に面会も行けず数年間会わず最後を迎えさせてしまった事に。 今年の夏はしきりにおばあちゃんとこ行かなきゃ。 こう、つぶやく事が多かった、母。 でも具合悪くて行けないうちに今年は不幸が立て込んでたりで。 葬儀で最後の対面となってしまったから。 親子って幾つになってもどういう事があっても親子なのだ。 改めて、そう、思った。
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日記
母の泪③
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いえろ~さん
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