昨日パチンコホールで捕まえて一挙6話更新の筈でしたが、 なかなか記事が反映されませんので、 加筆・修正を加えて、もう一度投稿します(;^▽^) この話だけは完結させたいので パチンコホールで捕まえて・11 彼女は、パチンコに関して。 俺にとっての勝利の女神ではなく、 俺に不幸をもたらす悪魔の様な存在だった。 その事が分かってからも、俺は彼女の居るホールにパチンコをしに通い続けたし、彼女からコーヒーを買い続けた。 やっぱり、俺は彼女の事が好きだったからだ。 おかげで、俺のパチンコの成績ときたら、目も当てられなかった。 連戦連敗。 この前など、1日に10万円も投資して、1回も当たらなかった。 俺は一人暮らしもままならなくなり、実家に帰った。 更に、彼女の居るホールに行く為のパチンコ代を稼ぐ為に、仕事を見つけて働き始めた。 俺はいつしか、昼間働いて仕事帰りや休日にはパチンコに出掛けるという、普通の生活を送っている事に気が付いた。 親も、心なしか以前より幸せそうだった。 「パチンコばかりしてないで、早く彼女でも見つなさいよ」 等と、相変わらず小言は多かったが、俺はそれをうるさいと感じなくなっていた。 そんな生活が暫く続いていたが、俺はある日、いつものパチンコ屋で不可解な事に気が付いた。 俺にとっての女神であり、悪魔でもある例のコーヒーガールだが、彼女は俺以外の誰からも、コーヒーを買って貰っていなかった。 俺が見ている時だけなのかもしれないが、これだけ毎日の様にパチンコに通っているというのに、彼女が客にコーヒーを買って貰う姿は見た事がない。 他のコーヒーガールがコーヒーを買って貰う姿は何度か目撃しているが、彼女だけは全く買って貰えないのだ。 客は皆、彼女のコーヒーを頑なに拒んでいた。 そしてついに、決定的な事件が起こった。 俺の隣でパチンコを打っていた常連らしき客が、彼女のコーヒーを拒んだ直後、わざわざ呼び出してまで、他のコーヒーガールにコーヒーを頼んだのだ。 俺は、はらわたが煮え繰り返る程の怒りを感じた。 なんて嫌味な事をする奴だ! だが、彼女の居るホールで問題なんて起こしたくないし、この男に、何故彼女からコーヒーを買わないのか、理由を聞いてやろうと思ったので、俺は沸き上がる怒りを何とか堪えた。 Next⇒