お待たせしました 長らく続いた美羽の連続パチンコ小説 『パチンコホールで捕まえて』 本日完結です(;∀;) 長らくお待たせしてしまいましたので、本日は一挙6話更新 前回までの話を忘れてしまった方は、パチログのTOPページの検索機能で『パチンコホールで捕まえて』と入力すれば、前回までの話が簡単に読めます。 第4話は削除されてしまいましたが、そんなに本編に関係ないので大丈夫だと思います。 それでは、どうぞっ パチンコホールで捕まえて・10 まだまだ確変が終わる様子はないが、もう帰ってしまおうか……そう思っていた時だった。 「コーヒーはいかがですか?」 また、あの声だ。 彼女に恋する俺の心が聞かせた幻聴かとも思ったが、横を向けば確かに彼女が立っている。 あれ? 俺、さっき「いりません」って言ったよな? わざとか? わざとなのか!? いつも買ってるくせに、今日は買わないからって。 嫌がらせか? 嫌がらせなのか!? いや、彼女の事だ。 先程、俺に声をかけた事すら忘れてしまったのかもしれない。 「コーヒーはいかがですか?」 とどめの一撃。 最高の笑顔だった。 どうせ10連チャン以上してるんだ。 一杯くらいいいだろう。 「じゃあ……カフェオレを」 「かしこまりました」 俺の実験はここで終了。 俺は彼女が運んで来てくれた、甘すぎるカフェオレを飲んだ。 その後、あれだけ連チャンしていたというのに、俺の台はぱったりと静まり返ってしまった。 気のせいだと思いたくて、次々と箱を消費して打ち込んだが、俺がこの日、再び当たる事はなかった。 さて。 俺の実験の結果は明白といえた。 俺は、パチンコに関しては本当にヒキの強い男だ。 強運といってもいい。 だが、俺の女神こと、コーヒーガールからコーヒーを買った時に限り、俺は必ず負ける。 それが何故かなんて、俺に分かる筈もなかった。 ただ分かった事といえば……彼女は、俺にとっての勝利の女神なんかではなかったという事だ。 帰り際、彼女の方を振り返ってみると、偶然目が合った。 彼女は折りたたみ携帯のように腰を折ってから、 『ありがとうございました』 と、満面の笑みで言った。 その背中に悪魔の羽根すら見えた気がしたが、そんなのはもちろん俺の見間違いに外ならない。 Next⇒