人間に限らず、全ての生物には命があり、いつかは尽きる。 これだけ医療が発達した現在でさえ、治せない病はたくさんあるし、毎年、毎日、毎秒、その病により尊い命が奪われている。 自分の父親もその一人ではある。 (突き詰めれば大半の人がそうなのだけど) その闇はある日突然、日常に襲いかかる。 実際、親父もその前の週まで毎週ゴルフに行ってたのに、宣告された時には余命8ヶ月。 製薬会社で働いていたので医者も薬を見たらすぐ分かるだろうって事で、結構ストレートに宣告されたみたいです。 実際、その日も普段と変わらず元気だったので、悪めに言っておいて、何だかんだで大丈夫なのかなと思っていた部分も正直あります。 んで結局、8ヶ月で他界したのですが。 その時はある意味、現代医学凄っ!てなりましたが、一年前には全くそんな素振りもなかった人が一年後にはもういない。 その事実の方が恐ろしかったです。 そして毎秒、命が消えていっているという事実。 その一つ一つの消えていく命を憂いている程の余裕も、甲斐性も持ち合わせていないし、自分の命が消えた所で関わった事がない人がいちいち涙して欲しいとも思わない。 ただまぁ、全く関わった事がない命でもたくさんの人に影響を与える人も稀にいるのだなと、改めて感じる事が出来ました。 そしてその影響により、少なからずこの先何人かの人の未来が良い方向へ向かうのなら、それはそれで大きな功績なのだろう。 いつの世も残された人々に出来る事はただただ冥福を祈るだけとも限らない。 残された人々に出来る事も沢山あって、そういう歴史の繰り返しで今のこの星が出来ている。 名前も知らない誰かではあるが、その昔、この国のために命を捧げた人達がいる。 そして我々はそこから何かを学び、今のこの国が出来ている。 普段は忘れていてもいいが、やはり暑くなってくるこの時期には少しでも考えるようにしたいものですね。