金青シャッター RS4ロング 12ダブル 槍 仮設5号機 上空パターン そんなね、わけのわからない、聞いたことあるような、ないような言葉が頭の中でこう、ぐーる、ぐーる、って回ってるんだ。 不思議だなぁ こんな不思議なことってあるんだなぁ、って、私思いましたよぉ。 眼鏡をかけたその女性がね、私をいままでY子さんの霊から守ってくれてたんだなぁって、そんなことを思っていたんですがね フッ… と気がつくと、私、ハンドルを握ったまま放心してましてね 一瞬、何がおこったかわからなかった だって、不思議なんだなぁー 気がついたら、眼鏡の女性もいないんだ。 さっきまで自分がいた夕暮れのね、街にね、私まだ立ってるんですよ。 私その時思った。 あぁ、これは霊の仕業だなぁって。 どれくらいそうしてたかなぁ サングラスをかけた中年の男性がね、私にいうんですよ。 『必要だから呼んだまでだ』って。 そうなんですよ 私、また呼びもどされちゃったんですよ! あぁもう嫌だ、嫌だ、怖いなぁ~助けてくれ! てね、祈ってましたね。 眼鏡の女性の霊はね、私を助けようとしたんだ だけどね Y子さんの霊は私を許しちゃくれなかったんだ、って。 しばらくさまよいましたね。 すると、何か懐かしいなぁ。不思議だなぁ、そんな感じがしたんですよ。 気がつくと、私の目の前には、またあの時の金の扉がありまして あっッッッッ! と思ったと同時にフッ! と消えちゃったんだ。 あぁ私はもう戻れないとこまで来ちゃったんだな そう思いました。 何かあるときいつも耳元で聞こえてた『リーチ!』っていうね、女性の声のような耳鳴りがね、もうしないんですよ。 あれ?おかしいぞ… さっきの金色の扉は何だったのかな… そんなことを考えてますとね、 その女性が、地の底から響くようなあの気味の悪い声でね、 『緊急発進に備えて』 と、言ったんです。 いえ!確かに私、聞いたんですよ! すると 赤い服を着た若い女性がね 私をたすけてくれたんだ! 目標消滅! 私、ついにY子さんから助けられたんだなぁと思うとね、腰をぬかしちゃってね、 あの時の赤服の女性…あれは亡くなったA子さんだったんじゃないかなぁ、って。