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パチンコ

エヴァ百物語1-2

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●ゆ ず●さん

ブロガーランキング:-位
A子さんはここに来るべきじゃなかったんだ、って

来ちゃいけなかったんだ、って、私その時思った。



フッ…とね、蒼白い顔をした女性が現れたんだ。

感情の読み取れない表情をしてこっちを見下ろしているんだ。

あちらこちら怪我をしていてね、もう様子がただごとじゃない。



彼女…似てるんだ。

Y子さんにそっくりなんだ!

いや、似てるなんてもんじゃない!!まるで生き写しなんだよ!


ゾクッとしましたね。

だって彼女、ここにいるべきじゃない。

いるはずがないんだ!

だってY子さん、イレギュラーな事故で亡くなっているんだから!!



『非常召集、先逝くから』

あぁ、呼ばれちゃったな、って。

死んだY子さんの霊が来ちゃったんだ、って、私その時思った。









フッ…と静かになったと思ったら、元いた場所に戻っていたんだ。

あれ?おかしいぞ?

周りをみると、Y子さんの霊も、A子さんもいない。



あぁ、A子さん連れて逝かれちゃったなぁ、

あの世から召集かかっちゃったんだ

嫌だな、怖いなぁ

私その時そう思った。

それから私の身の回りで、何度も似たようなことが起こり始めたんだ。

Y子さんの霊
Y子さんとのシンクロ
気づけば元の場所に。

そればかりが延々と。


無事に済んでるのは、きっと誰かの霊が、私を守ってくれてるんだ。

そう思った。

でも、

まるでそこだけ、時間の軸から外れたみたいに、繰り返すんだ。


見られてる。

見られてる、Y子さんの霊に見られてるんだよぉぉォォォ!!




私はこのまま、このパチンコ屋から帰れないのかな

そんなことを思っていましてね、嫌だな、嫌だなぁ、へんな汗がジトーっと吹き出てきまして









フッ…と、目の前に、金のシャッターが現れたんです。



あの扉をくぐれば、私は助かる!

何故かそう思いましたね。



そのシャッターに近づくと、そこに一人の女性が立っているんです。

神々しい金色の縁が彼女をかたどっていましてね

あぁ

救い主だぁぁ

そう思いましたね。



彼女は私の方を見下ろして、こう言ったんです。



『じゃ、このことは他言無用で』












『ネルフのワンコくん』




あっ、RS4ロングだ

私その時、そんなことを思った。





言葉の意味は分かりませんがね。

続く
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