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パチンコ

エヴァ百物語

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●ゆ ず●さん

ブロガーランキング:-位
それはじりじりと肌の灼けるような暑い夏の昼下がりのことでしたね、ええ。


私がね、なんか寝苦しいなぁと思いながら目を覚ますと、時刻はお昼の12時ちょうどでした。

私その時、フッ、と違和感を感じた。あれ?なんかおかしいぞ?って。


目覚まし壊れちゃったのかなぁって、その時はそういうことにして目をそらしたんだ。



急にね、あっ、私は今日あそこに行かなきゃ、と思いましてね。

どうしてそこに行かなきゃいけないのか、私にもわからないんだ。

でも誰かに呼ばれてるんだ。

車で向かったんだ。あぁ、嫌だな、嫌だな、怖いなぁ、怖いなぁ、って。



中にはパチンコって言うんですか?椅子が沢山並んでましてですね

ふらふらっと、さまよっていたんですよ。


するとね、大きな、顔?のような装飾が施された、紫色のね、なぁんか不思議な感じのする台がありましてね、

フッ、と、何かに呼ばれるように椅子に座ったんだ。

不思議なこともあるもんだなぁ、と、私その時思った。



私の左側の席にね、一人の男性が座っていたのにその時初めて気づいたんですよ。

あれ?さっきこんな人いたかなぁ?と私が首を傾げてると

その男の人がね、いうんです!










『その台はダメでよ~出やせんぞ』

って。







あぁ、これは忠告じゃない、警告だ、って、私その時思った。



私、来ちゃいけないとこまで来ちゃったかなぁと思いましたね。





できることならね、私もその場から立ち去りたかったんだ。

肌寒いのはクーラーのせいか、何か別のもののせいなのか、生きた心地がしないんですよ。

でも、体が言うことをきかないんです。

今思えば、あれは間違いなく霊の仕業でしたね。私、とり憑かれていたんだ。






保留4つの時でしたね、

押しボタンが出たんです。

SSすらないんですよ。

言葉の意味はわからないんだけど

ジトーっとね、嫌な汗が出ましてね。



ボタンを押すと、一人の女性…仮にA子さんとしましょうか。全身赤い服に身をつつんだA子さんが立っていまして、



『あれがエコヒイキで選ばれた零号機パイロット?』みたいな

たしかそんなことを言い出したんです。

おいおい勘弁してくれよ!これ以上、霊を刺激しちゃいけないよ!

そう私が思った時には、もう遅かったんですね。









『非常召集、先逝くから』

続く
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