おとうさん 黙って今にも泣きそうな顔で俺のズボンをもつ。 おとうさん 淋しい そう言って抱っこをせがむように両手を広げ俺を見つめる 涙がこらえられん 親が悪い、子は悪ない 三歳と一歳の我が子 嫁が少しでも人間の心、感情があれば 親が子と離れる。 子が望んでならわかる。 でも子がそれを望んでなく俺を必用とし、おとうさん好きやからおってという まだ三歳の子供が。 どれほど辛い思いをしとるんやろ 泣いても謝っても何しても許されん そんなことを娘に思わせとる、 つぐないなんかでけん 何をもってつぐなえるかそういう次元じゃない しんでもつぐないきれん