今回はちょっと昔話を。 今から7・8年前に羽根モノにハマっていた時期がありまして。 おんぼろホールに設置されていた羽根モノを毎日のように打っていました。 で、ですね。そのホールの羽根モノで勝とうとするならば前日以前の釘を覚えること。そして前日以前より釘の形がいい台を打つこと。 それは常連さん同士のやりとりが耳に入ってくる内に、なんとなくそういうもんなんだと独自に学んでいました。 けれど、これがメチャクチャ難しい。 一生懸命釘の形を覚えたつもりでも、いざその日に台を見てみると開いた気もするし、変わっていない気もするし・・・。 そんな曖昧な感じで自分なりになんとなく台選びをしていたんですが、ある日隣に座った常連のおじさんに声をかけられまして。 今思えば恐らく専業だったその人に なんでそんな台に座ってんだみたいなことを言われたんです。 「いや、ここ(の釘)が昨日よりいいのかなと思って」と答えたら 「変わってねーよ」の一刀両断。 ちょっとイラっとしつつも、そうですか。といって遊技を続けていたら 「傷見るといい」とまた話しかけられたんですよね。 傷。 イマイチよくわからなかった自分はどういうことなのか聞き返しました。 すると 「釘の頭んとこよく見てみ。傷のついてる釘があんだろ」 そう言われて、よくよく見てみると確かに頭が綺麗な釘と傷のついてる釘があるんです。 「ホントですね。」 「傷の深い釘だけ覚えたらいい」みたいなことを最後に言われ、やりとりは終わりました。 おじさんの言いたかったこと。それは釘が叩かれる際につく傷のこと。よく叩く釘ほど深い傷がつくということを教えてくれたんです。 これは自分にとってすごく衝撃的なことでした。 攻略誌に載っていた見るべきポイントを極力全部覚えるようにしていたのですが、そのホールではそんなに色んなところをちょこまか叩かない。 とあるポイントとなる釘を多くて数箇所叩くのみ。 そのポイントとなる釘を見極める為に、傷のついている釘を把握しろってことだったんです。 以降、全然完璧ではなかったけど自分なりに効率よく台選びをすることができるようになっていった覚えがあります。 同時にそのおじさんとは挨拶を交わすように。といっても会釈程度の交流しかなく、いつしか自分がそのホールに通わなくなりそれ以来会うことはありませんでした。 今はちょっと後悔してます。お酒なんかも誘って色々話したかったなぁって。 ・・・このパチログを書いている今日、大海2を実戦した日だったのですがちょっとハマリ中にヘソ釘の傷をぼーっと眺めていたらあのおじさんのことをふと思い出しちゃって。 そんなわけで今回のパチログとなった次第です。 今頃何してんのかなぁ。 そう、それでその傷なんですが今現在のホールでももちろん通用することです。 傷が深くついている釘は、そのホールがよく触る釘。 非常に多くの釘が盤面には刺さっていますが、見るべきポイントを絞り込む為にも釘の傷は一つの手段だと今でも思っていますよ。 「傷見るといい」 ぶっきらぼうな短い一言ではありましたが、今の自分にとって忘れられない一言です。