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日記

エヴァ好きのためのパチンコ黙示録~パチンカーだって良いじゃない。世界の中心でアイを叫んだけものだもの~

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MITTRONさん

ブロガーランキング:139位
皆さん、お久しぶり。
ミトロンだよ。

これは、自分がパチンコで利益を出せなかった時期、その転機というか末期の時期の状態です。

かなり精神世界な内容なので、エヴァ好き以外の人は読まない方が懸命です。


では、どうぞ。




 時に西暦2016年。パチンコ人生で失われたモノ。すなわち、心の補完は続いていた。だが、その全てを記すには、あまりにも文字数が足りない。

よって今は、ミトロンという名の青年。彼の心の補完について語ることにする。

 CASE3:ミトロンの場合

――恐怖  生活できなくなること……

ミトロン「こんな自分なら、いなくてもいいと思う」

レイ「どうして?」

ミトロン「自分はいらない大人なんだ、自分の金なんかどうでもいいんだ」

ミサト「どうでもいいと思うことで逃げているでしょう?お金を失うのが怖いんでしょ?出玉が得られないのが怖いんでしょ?激アツ外しを見るのが怖いんでしょ?」

ミトロン「そんなの、パチンカーならみんな同じじゃないか!」

ミサト「そうよ、私たちはみんな同じなのよ。心がどこか欠けている。それが怖い。不安だからこそ、今一つになろうとしている。お互いに足りない部分を埋め合おうとしている。お互いに埋めあおうとする。それが、パチンコ。

 人は群れていなければ生きられない。人は一人で生きていけない。自分は一人しかいない。だから辛い。だから寂しい。だから、心を、体を重ねたい……」


レイ「ひとつになりたいのね」

冬月「人は脆く弱いもので出来ている」

リツコ「心も体も、脆くて弱いもので出来ている」

ゲンドウ「だから、パチンコで補完しなければならない」


――何故?


ミトロン「そうしなければ、生きていけないから」


――本当に?


レイ「なぜ、打っているの?」


――わからない


アスカ「それを知りたくて打っているのかな?」

レイ「誰の為に打っているの?」

アスカ「勿論、私の為よ」

ミトロン「多分、自分の為に」


――本当に?


レイ「打っていて嬉しい?」
ミトロン「わからない」

レイ「打っていて嬉しい?」
アスカ「嬉しいに決まってるわよ」

レイ「打っていて嬉しい?」
ミサト「楽しいことしかしたくないの」

加持「寂しいのは、嫌いかい?」
ミトロン「好きじゃないです」

加持「辛いのは、嫌いかい?」
ミサト「好きじゃないわ」

加持「だから逃げるのか?」

ミサト「そうよ。嫌なことから逃げ出してなにが悪いっていうのよ」


ミトロン「逃げちゃ駄目だ」

レイ「どうして逃げてはいけないの?」

ミトロン「逃げたら辛いんだ」

レイ「辛いことから逃げ出したのに?」

ミトロン「辛かったんだよ」

アスカ「辛いことがわかってんならそれでいいじゃん!」

ミサト「辛かったら逃げてもいいのよ」

レイ「本当に嫌だったら逃げ出してもいいの」

ミトロン「でも嫌だ。逃げるのは、もう嫌なんだよ」


――そう、逃げちゃ駄目なんだ。それは、ただ逃げる方がもっと辛いと感じているから。逃げ出した辛さを知ったから。

ミトロンは過去を振り返る。


レイ「だから逃げるのが嫌なのね」

ミトロン「だって逃げ出したら、誰かが当たりを拾うんだ」


――お願いだから当たりを引かないで。


リツコ「人のオカルトにおとなしく素直に従う、それがあの子の処世術じゃないの?」

ミトロン「そうだよ。そうしないとまた拾われちゃうんだ」

アスカ「自分が傷付くのが怖いんでしょう?」

ミサト「そう思い込んでるだけでしょ?」

Kナビのみんな「傷付いてるのはミトロン一人じゃないよ。みんなも同じように感じているよ」

ミトロン「うるさい、そんなの関係ないよ。僕のことなんかどうでもいいんだ」


ミサト「そうやってすぐに自分の価値を放りだす」

レイ「私には何もないもの」

アスカ「まぁたぁ、価値がないんだと思い込む!」

ミサト「そう思って何もしなければ傷つくこともないもの」

アスカ「当たりを見ることで自分を維持しているのよ」

ミトロン「誰も僕を受け入れてくれないんだ」


――そう思い込んでるだけでしょ。


ミトロン「だから僕は、パチンコを打たなければいけない」


――自分には最初から価値がないと、思い込んでるだけなんでしょ


ミトロン「そうしなきゃいけないんだ!」


――そんなことないさ


ミトロン「違う。僕に価値はない。誇れるものがない」

アスカ「だからパチンコを打っている」

ミトロン「パチンコを打つことで、僕は僕でいられる」

アスカ「パチンコを打つことで、私は私でいられる」

ミトロン「パチンコを打つ前の僕には、何も無かった……パチンコを打っているからこそ、ここにいられる」

アスカ「他には何もないの」
レイ「他には何もないもの」
ミトロン「僕には何もない」


――打てる金が


ミトロン「僕にはない」


――だから


ミトロン「僕は、僕が嫌いなんだ」


あちこちから聞こえて来る「嫌い」と言う声、声、声。

あんたなんか嫌い、
あなたのこと嫌いなの、
嫌いだな、君のことが。

ミトロン「ほら、みんなそう思ってる。きっとそう思ってるんだ」

レイ「そう思い込んでるだけでしょ」

ミトロン「違う。だって、僕は僕が嫌いだもの」

レイ「だから、みんなもそうだと思い込んでる」


――嫌い!キライ!大ッキライ!!


ミトロン「でも、お金が増えるんだ。パチンコで勝つとお金が増えるんだ。人に認められたんだ」


――だからうれしい。


ミトロン「人に認められたんだ」


――でもうれしくない


レイ「どちらが本当の気持ちなの?」

ミトロン「わからない。いや、どっちも本当の気持ちだ」

ミサト「だからパチンコを打つのね」

ミトロン「今の僕にはパチンコしかないから」

ミサト「そうしないと自分が保てない。確かにパチンコはあなたの心の一部。でも、パチンコにすがっていると、パチンコそのものがあなた自身になってしまう。本当のあなた自身はどこにもいなくなってしまう」

ミトロン「いいんだ。もともと僕には何にもなかったんだ。習っていたクラリネットだって何にもならなかったんだ」

アスカ「自分から何もしなかっただけじゃないの」

ミトロン「でも、今はパチンコを打てるんだ」

アスカ「そのうちパチンコがなければ何もできなくなるのよ。私みたいに……」


――何故、パチンコを打つのか?


ミトロン「それが僕の全てだから」





――――続く
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