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グッドモ-ニン
美羽ちんです。



今回はちょっと長いよっ(●`3')ノ



パチンコホールで捕まえて・３



ある日、女とのデートを翌日に控えていた俺は、デート資金を稼ぐ為に、いつも通りパチンコに繰り出した。

いつも利用しているホールだ。

別に相性がいい訳でもない。
(どこで打ったって当たるんだから)

ただ、家の近所ってだけのホールだった。

いつもと何ら変わりはない。
平日の昼間。
イベント中でも無いので、客足はまばらだ。

てきとうに、目に着いた席に座る。

煙草に火を点けて、煙を吐き出す途中、ふと気付いた。

(この台、俺が初めて座った台だ……)

３年前、親に小遣いを貰って飛び出して。

あの時もここに座ったなぁ……なんて、柄にもなく感傷に浸ってしまった。

３年も経てば台は勿論入れ換えられているが……確かにこの場所だった。

３年前、見様見真似でパチンコに挑戦した自分を思い出していると、体温が僅かに上がった気がした。

じんわりとハンドルを握る手に汗が滲む。


(３年前と同じだ)


あの時は初めてパチンコに来た緊張と、初めて当たった嬉しさで、手に汗握った。


今日は昔の事ばかり思い出す。

らしくない。

汗ばんだ手が気持ち悪い。

気分でも変えようかと、その辺をやたらウロウロしていたコーヒーガールを呼んだ。

俺は、３年間パチンコを続けているが、コーヒーガールにコーヒーを頼むのは今日が初めてだ。

なにしろ、コーヒーガールの配るコーヒーときたら、やたら高い。

無駄な事はしない主義だ。


いや、それにしても、このコーヒーガール。
やたらホール内をウロウロしている。
はっきり言って挙動不審だ。


新人か？


そういえば、あまり見掛けない、ちょっと目立つ容姿だ。

赤に近い髪を、腰まで伸ばした髪の長い子だ。


振り返ってみると、驚く程、自分好みだった。



(う、運命だ！)



直感した。



なんだ。

そうか。

今まで俺がパチンコで勝ち続けて来れたのは、今日この子に会う為だったんだ！

この子が俺の幸運の女神だったんだ！


久々に気分が高揚する。


緊張で、自分がその子に、何と話しかけたのかすら覚えていない。

ただ、気が付けば、左手にアイスコーヒーを握り締めていて、その子は消えていた。

自分が見た都合のいい幻か何かかと思ったが、左手にはアイスコーヒーをしっかり握っている。

夢でも幻でもない！

すっかり嬉しくなって、もう一度コーヒーに目を落とした。






………ブラックだった。






言っていなかったと思うが、俺は極度の甘党だ。



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やっとヒロイン登場(^Д^;)