その刹那…バタコは両目をつむった… 思えば高性能顔交換速射砲が破壊されてからこの作業はまたバタコに任されていた。 あの装置が導入されてからはバタバタ走るよバタコさんとみんなに罵られ… ジャムと出来てんじゃね?などとカバやらブタやらに陰口を叩かれた… それでもこの日が再び来ると信じて毎日毎日練習をした… 先日ついに2万投目に達し…その投げくずで一つの小山が出来た程だ… 私なら出来る… 何万回と投げて来た私だもの… きっと出来る… そう… これが最後の顔… もはやこの星の命はバタコの一投にかかっている… 片目をチーズに引っ掻かれて上手く焦点が合わない… それならいっそ見なければいい… 大丈夫、私なら出来る! 手は添えるだけ。 みんなの声が心に響いた… そしてバタコは優しく…そして強くそれ(顔)を投げ付けた。 それ(顔)は見事な孤を描いて古いそれ(顔)を弾き飛ばし入れ替わった! 角度もばっちり! この星は今救われたのだ! 星も祝福したかのように雨が降り出した… もうそれはそれは嬉し泣きかの如くの豪雨… みるみる内に萎れていく新しいそれ(顔…というかパン) それは同時にこの星の終わりを意味する哀しみの雨となったのだ… 完 いや…前回の記事からちょっと発展させてみたくなっただけです。 意味はありませんから。 何ならファイナルスカイラブハリケーンもやりますけど?(ぇ