「親方の反対意見」 これを説明する前に、「親方の一時働き」という職人の間で使われている俗語がある。読み方は「おやかたのいっときばたらき」 職人や労働者は8時間労働のため、最高の速さと最高の仕上がりを望むのは酷というもの その点親方(経営者)は、短時間で「お前らこれくらいやれよ」と言わんばかりに仕事をする その後飽きたとみえて、「用事があるから」と帰ってしまう これを「親方の一時働き」と言う それは短時間だから、頑張れるよね で「親方の反対意見」とは?? もちろんこれは僕のオリジナル俗語 労働者が良い選択で仕事をしたとしても、親方及び経営者はそう思わない 「何でそんなことしているの?」「何だこのやり方は!」と思っている 口に出して言うかは、そのケースによりまた人それぞれだろう ほとんどの経営者は、自分の思考や手法は一番との自負があり、勉強をしているので講釈も一級品 それから経営者は、賃金を支払っているので説得力もある 仮に自分が経営者の立場になれば、そう思うかも知れない 労働者がこうした方がいいと言っても、反対意見を繰り出してくる 実は熟年の労働者の方が場数(ばかず)を踏んでいるので、いろんなことを知っている しかしこの俗語はそれを「あからさま」にすることではなく、親方は反対意見を持って当然なのとの意味 だから目くじらを立てて反論したり、気分を損ねたりしないように思った方が得策 「また始まったか、そういう意見もあるな」と聞き流すくらいで丁度いい 「親方の反対意見」、親方本人にしてみれば、労働者のレベルアップにと思っているだけだから