もし…

君に会えたら…

ギュッと抱きしめてしまうだろう



君のことを知ってから
もう 十数年間になるね


ただ…
知っているとは言っても

俺は君の顔を知らない…


いや…
知らない と言ってしまうと
少し違っているのかな…

覚えていない…

うん…
君が言うには 

俺は君の顔を見ているみたいだね

そして
君は俺の顔を知っている


俺の中で君は
妹の友達の友達

とても遠い存在だったんだ

どこでどうなって
お互いの連絡先を交換したのか…

よくわからないんだけど…


君は 寂しい時 眠れない時
酔っ払った時…

何かにつけて俺に電話を
かけてきたんだ…

彼氏の愚痴 仕事の愚痴
家族のこと 君のこと

いろんな話を聞かせてくれたね


次第に 俺は君の
鼻にかかった声が
気になり出したんだ


でも…
今まで 一度も会おうとはしなかったね…

きっと 交わることはないと
2人とも思ってたんだろう…


だから 恋人ごっこも出来たし
もしも会ったら なんて話も
存分に出来たんだろうね

それが…
何の間違いか知らないが…

今…同じ敷地内で働いているらしい…


あと数日で 出張が終わる…
その数日のうちに…
君を見つけられるかな？


きっと…
無理をして…
無茶をして…
探しに行けば 
すぐに見つけられるだろう…

君の働いているフロアに行って
ロッキーのように君の名前を叫べば 
君はきっと現れるだろう

でも それは違う気がする…

そんなことをしても
君は驚きはしても
喜ばないだろ？


もっと スマートに
スマートかつ大胆に
君をドキドキさせてあげたい



これって恋かな？
(*ΦωΦ*)知らんがなwww