つ づ き

ヤスが死んだ…


そして…

と書いてから…
何かを書こうとしたけど…
何も出てこうへん…

やっぱりか…
薄々 気付いてはいたけど…


あれから…しばらくの間…
約2年間の記憶が…

ほとんどない…


なんか…ずっとボーっとしてて…
視界に靄がかかってて…
身体がダルくて…重くて…

生きてる実感がなかった…

ただ…
それは今から思えばのことで…

当時は 自分の中ではしっかり
してると思ってた

ヤスの奥さんは
もっと辛いはずやから
俺がしっかりせな！
とか思ってたし

仕事も 早く成長したくて
星付きの料理屋に移った




で…
その時の彼女が…
(ヤスのおかげでまだ続いてた彼女)


ヤスが死んでから2年ほど経った
ある時…

「なぁ ωくん！
あんた…いつまでそうしてんの？
ヤスくんはもういいひんねん！
私はここにいるの！
あんたの隣りで生きてんのよ！」



って言われて…
ハッとして…


それから…
彼女は いろんな話をしてくれた

お通夜の時…
お焼香する順番がきて…
『できひん…やったら逝ってまいよる…できひん…』
って言うて泣き崩れたこと…


俺が全く笑わなくなったこと…


ずっと目が虚ろだったこと…


そして…
それを見てるのが
本当に辛かったこと…


2人して 泣いた…
泣きながら…抱き合って眠った

朝…
目覚めると
身体が軽くなっていた

ボヤっとしてた視界も
スッキリした


『強く生きよう！』
心からそう思った

でも…それは…
ヤスのぶんまで とか
彼女のために とか
そんな格好の良いもんじゃなくて…

ただ…
自分という人間が生きる意味を

存在する意義を

知りたくなった


結局…彼女とは…
また別の理由で別れた…

他に好きな人が出来たらしい…

あの頃の俺には
それを引き止める気力はなかった…


『ありがとうな！ あん時…お前がいいひんたら… 俺は…もう…』
って言いながら…
ブワーって涙が溢れてきた

彼女も…一緒に泣いた…

でも…
もう 抱き合うことはなかった

そして…俺は本当に1人になった…



それから…

本気スイッチが入った！
夢に対してマジになった！
怖いもんなんて無くなった！

そして
がむしゃらに生きてきた…
いや…
生きている！！


もうじき…
思い描いていたのとは
少し形が違ってはいるけれど…

もうじき 夢が叶う！


生きてるうちは
何だって出来る！


出来ない なんて言葉は
やろうとしてない言い訳でしかない


夢はね…
逃げないんよ！
自分が夢から逃げない限り！


と…強く生きてるつもりでは
いるけれど…

やっぱり…
街中が煌びやかになると…

いろいろ思い出して…
情緒不安定になってまう…

それでも…前に進むしかない！！


こんな くだらないログに
最後までお付き合い、ありがとうございました