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パチンコ

店員だった頃の話

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Kジロさん

ブロガーランキング:-位

「殿下」


ホールスタッフの間で、そう呼ばれていた常連のお客さんがいました。

スラッと痩せており、目はギョロっとしていて

頭はバナナマンの日村、若しくは雨上がり決死隊の蛍原のような髪型で口ヒゲを生やしていました。

いつも品の良さげな奥様を連れて

ニューギンの名機「ミルキーバー」に座っていたのです。


3回権利の台で、ワンセットだいたい6000発くらい出玉があったと思います。

殿下はミルキーバーのキャラクター「すももちゃん」を見てはニマニマしてたのですよ。


毎回普通に打っていました。


勝った日も負けた日も。



しかし、ある日の夜。


殿下はいつものようにミルキーバーへ座り、当たりました。


3回権利ですから、まずは最初の当たりを消化します。

2回目もすぐにきて普通に消化してました。



ところが…



3回目の当たりがなかなかきません。




持ち玉をすっかり飲まれ、追加投資をし始めた時です。




突然…


奇声を上げて狂ったように台を叩き始めました。


隣で打っていた奥様はすごく困った表情をしています。


私はすぐに殿下の元へ駆け付け、落ち着かせようと声をかけたんですが…


殿下の顔がすごかったんです。


顔は真っ赤で目は血走り唇がプルプルと震えて…


クワッ


という感じw



すごく失礼だとは思いましたが、心のなかでは大爆笑。ゲラゲラマックスw


最終的にどれだけハマったのかは忘れてしまいましたが、やっと3回目が訪れ

殿下は奥様に引きずられるように、うなだれて店を後にしたのです。



しばらくは来ませんでしたねw



で、久々に来店したと思ったら…


メガトンパンチ打ってましたww

(これも権利物です)


まぁ、気持ちは解ります。


店員しているとですね、確変中でも恐ろしくハマってる台を何回か見るもんですよ。


次はアナタかも知れない。


あんびりーばぼー
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