みなさん、こんばんは。 答えも出揃ったことでしょうから、解答を書いていきますね。 まず、今回のゲームですが。 このゲームは「バーベット」と呼ばれるゲームの一種です。 バーベットとは、読んで字のごとく。 バー(酒場)でベットする(賭ける)ことから来ている、所謂、即興のお遊びギャンブルのことです。 その場を盛り上げるためのエンターテイメントギャンブルと言ったら伝わりやすいかな? 日本ではあまり馴染みがないですが、アメリカでは、バーカウンターで一杯の酒を賭けて簡単なギャンブルをし、負けた方がまたゲームを提示して……といった遊びを行うことがあるそうですよ。 基本的にバーベットには、罠があります。 本来は悪意のあるゲームではないですが、悪意をもってやるとガチ喧嘩になるのがバーベットの仕組み。そこのところが、何でも真面目な日本人には噛み合わないので、あまり流行するものではないんですけどね。 さて、前置きはこんなところで。 今回のゲームですが、テストは回答を書くところから既に見られています。そこまで気が付いた方は凄いです。百点満点。 まず、回答を書こうかどうか決めあぐねて、結局書かないまま、でもこの解答だけは見ておこうと思った方。 あなたは、ギャンブルを行う素質はほぼありません。 というのも、見かけは慎重ですが、ここぞという場面でそれが仇となって萎縮してしまう可能性が高いからです。答えがわかっているのに、十中八九当たっているだろうに、それを十だと思う勇気がない。根本的に持ってない。 もしかしたら自分の考えが及ばない答えがあるかもしれない。自分に絶対の自信が持てない。 別に、こんなお遊びにわざわざ回答することもありませんが。 毎回、余計なプレッシャーを持って、遊びにまで「もしこれが本当のギャンブルだったら」なんて考える必要はありませんけどね。 ただ。こんな遊びにさえ余計なプライドを持ち込んで本当のギャンブルを、機を逃すようなら本末転倒です。 こういう場を訓練と思って恥を覚悟で突っ込める。そういう人の方がギャンブルには向いている。というか、そう言う一種の「覚悟」を持てる人間であることがギャンブルを行うための最低限の素質です。 回答を書かない理由はそれだけではないので、ほとんどの方は気にする必要がありません。 もし、今のような理由に合致する方は、気を付けましょうね。 では、今回のゲームの内容について触れていきます。 今回のゲームでは、出目としては以下の4通り。 1、黒-黒 2、黒-赤 3、赤-黒 4、赤-赤 この内、勝利条件を満たすものが1番と4番の2通り。 なので、4分の2で50%! ……というのは、当然、間違いです。 この考え方は、根本的に違います。 なので、この思考にたどり着いて50%と考えた方は残念賞。適性度40くらいです。カモられます。 正しい理解としては。最初に示したように、このゲームは黒と赤の2種ではなく、スペード、ハート、ダイヤ、クローバーの4種で行っているのです。 それぞれ、スペードを黒1、クローバーを黒2、ハートを赤1、ダイヤを赤2として考えるとその組み合わせは以下の通り。 1、黒1-黒2 2、黒1-赤1 3、黒1-赤2 4、黒2-黒1 5、黒2-赤1 6、黒2-赤2 7、赤1-黒1 8、赤1-黒2 9、赤1-赤2 10、赤2-黒1 11、赤2-黒2 12、赤2-赤1 このうち、勝利条件を満たしているものは1、4、9、12の4通り。 よって、勝てる確率は12分の4。 約分して3分の1。 33.3%となります。 ちなみに、4コンビネーション2とは、4枚のカードのうち2枚を抽出した場合において順番については区別しないものを考える、ということなので、 1、黒1-黒2 2、黒1-赤1 3、黒1-赤2 (4、黒2-黒1) 5、黒2-赤1 6、黒2-赤2 (7、赤1-黒1) (8、赤1-黒2) 9、赤1-赤2 (10、赤2-黒1) (11、赤2-黒2) (12、赤2-赤1) 上のように()を除いたものを差します。 この場合には、全部で6通りですね。 そのうち、条件を満たすものは1、9の2通りなので、6分の2。すなわち3分の1。 答えは33.3%となります。 これが、このゲームの答えです。 これに気が付けたら適性度75といったところでしょう。 このゲームの面白いところは、確率をきちんと理解していても、つい引っ掛かってしまう罠があることです。 言葉のあやというか、誤解をわざと生むような話の持って行き方。そう言うものがあります。 例えば、4枚のカード、黒と赤の2種類、2枚を同時に……といった言い回し。ここで、4と2を意識付けて2分の1へと誘導させています。 このゲームではこの程度ですが、こういう口先での誘導テクニックを使うとコロッと惑わされてしまう。 加えて、欲が絡んだり焦りがあったりすると視野が狭くなる。それが人間の心理です。 ギャンブルでは、そういった「人間らしい感情」を排除できるかどうかも重要となります。 そこまで見抜けたら、適性度95。 たぶん、ギャンブルに勝てるでしょう。 あとは場数くらいなもんですね。 さて、みなさん。 今回のテストはいかがでしたでしょうか? パチンコ、スロットでの勝ち負けとは関係なさそうなものですが、根本的な部分では少し繋がっています。 人vs機械のゲームでは心理戦というのは少ないですが、機械の設定を行うのは人間です。そこには少なからず意図が絡みます。 その意図を読み合うのがギャンブルの醍醐味であり、面白いところ。 人は人を、人の中身を知ろうとするから、楽しいのかもしれません。 騙し騙される。これもまた一種のコミュニケーションなんですね。そう言うことに関しては、日本人は疎いのかもしれませんね。