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パチンコ

足を切断する確率50%その時に彼女が、とった行動とは?最終回

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たまたま5さん

ブロガーランキング:-位
続きです。

リハビリ初日は、ただ立つだけの簡単なもの
何ですが、もう何ヵ月も歩いてない訳で
俺の足は皮と骨のたるたるな足。筋肉なんて
全くない訳で、何かに掴まってないと立つて
いることも出来ない(T_T)

2日目からは、立つ練習と足の指でタオルを
掴むリハビリ何ですが、俺の足の指は曲がって
いるは、骨の一部がなく曲げる事が出来ない。
そんな足の指でタオルなんて掴めるはずが
ない!

一週間ぐらいした後に、いよいよ歩く練習
最初は手摺に掴まりながらなんだけど、
少し体重を足に乗せるだけで激痛があり
歩けない(。>д<)
手摺なしだと、たったの一歩も歩けない。

大袈裟だろと思う人もいるかも知れないが
ドラマとかでリハビリのシーンが有るが
あんな感じで、すぐに倒れこんでしまう。

そんな歩けない状態が実に1ヶ月ぐらい続いた。
正直、辛い!もうリハビリするのが嫌だった。
そんな時に、彼女が気晴らしに何処かに行こう
と誘ってきた。入院中の俺は外出届けを出して
遊びに行く事に。急な届けだったため3時間しか
許可が降りなかった。
彼女は病院まで電車と
バスで来てたのでタクシーで行く事に。

時間も余りないため近くのデパートに行く事に。
場所なんてのは何処でも良かった。気晴らしに
なればと思っていたから。
服や雑貨などを見て回った。

そして俺はある所で足を止めた。
そう靴屋の前で。
あの靴、カッコいいな・・・・でも
もう履けないだろうな?と思っていたら
彼女が、この靴が欲しいの?と聞いてきたが。

別に見てただけと言っておいた。
それで、二人でピザとパスタを食べて病院に
戻ってきた。
気晴らしには、確かになったが明日から
またリハビリを頑張ろう!とは思えなかった。

それから3週間ぐらいたっても一歩も歩けない
俺は、もう精神的に限界が来ていた。
主治医の先生は、もうそろそろ頑張って歩ける
ようになってもらわないと、それに何時まで
入院してもらう訳にはいかないと。
入院て、同じ病院に3ヵ月ぐらいしか出来ないらしい?
なんだ?そのルールは(|| ゜Д゜)

なんかもう、どうでもよくなってきて
次の日からリハビリを休む事に。
理由は、腹が痛いや頭が痛い。など仮病を使って
いた。

そして明日は、土曜日。彼女が病院に来る日
毎週、仕事の休みの土日は必ず来てくれた。

彼女は、土曜に何時もと同じ時間に来てくれた。
彼女が来ると、いつも手摺に掴まりながらだけど
歩く練習がてらに、売買に行くのだが今日は
行かないと俺が言った。

彼女は、どうしたの?と聞いてきたので
正直に、もう諦めかけてる事を言った。
彼女は頑張ろう!て、言ったが俺は
もう頑張る気力がなかった。

それでも、頑張ろう、頑張ろうって言ってくる
彼女に俺は、うるせぇ!お前に俺の気持ちが
分かるか! もうほっとけ!帰れ!と言って
しまった・・・・。

彼女は、たまのバカ!と言って帰って行った。

次の日は日曜日だ。来るか?来ないか?は
分からないか、もう来なくても
このまま別れる事になっても、それは
仕方ないと思っていた。

迎えた日曜日、いつもの時間になっても
彼女は来ない。昼が過ぎても彼女が来ない。

本音を言えば来て欲しかった。
もう来ないな。諦めかけてた時に
彼女は、来た。

手には、大きな紙袋を持っていた。
俺に、なにも言わずに手紙と紙袋を渡して
帰って行った。

俺も、なにも言わなかった。
手紙には、たまのアホ、バカて書いてある
だけだった。

紙袋の中にはクッキーとアップルパイが入っていた。もちろん彼女の手作り。
そして、もう1つ箱が入ってた。
中には靴が入ってた。
その靴は前に気晴らしに買い物に行った時に

俺が見ていた靴だった。その靴の中には
小さなメッセージガードが入っていた。
これ、履いて富士山に登ろう。て書いてあった。

俺は、こんな靴で富士山 登れるわけないだろ?と思ったが嬉しかった。

足が悪いのに靴のプレゼントなんて
て思う人も中にはいるかも知れないが
嬉しかった。

足をケガする前に、富士山に登る約束もした。
他にも海に行く約束やスキーやスノボなど
行く約束した。

俺は、夜に彼女に電話して、もう一度
頑張ることを約束した。

すると不思議なことに、今まで歩けなかったのに
歩けるように、なった。

んなわけわない。いくら頑張っても歩けなかった
そんな訳で、足の腱を切る事に。
これは、足に麻酔を打って簡単に出来る手術。
この腱を切ると歩く時に痛みがなくなるらしい。

じゃもっと早くに切れや!思ったが、
そう言うものらしい。大人の事情てヤツです。

で、腱を切ってから一週は安静にしてた。
その後は、なんとか歩けるようになり
退院することに。

歩けるように、なったのは腱を切ったから
なんだが、歩くきっかけをくれたのは彼女が
プレゼントしてくれた靴。

まともに一人で歩けるようになったのは
リハビリを初めて1年ぐらいかかった。

それから、5年ほどたち周囲の反対するなか
あの靴を履いて富士山に登った。
普通の人の3倍ぐらいの時間は、かかったが
頂上まで登った。御来光も見た。


しかし、完全には治ってない俺の足は
その後2回も手術をしている。

今でも、数ヶ月に1度は診察しに行っている。

今でも痛い。
歩くのも遅いし、走ることは出来ない。
ケッタだって、すぐに足が痛くなる。車の運転はAT 車しか乗れない。
左足が悪いから、クラッチが踏めない(泣)

正座も無理、スキーやスノボやスケートも無理。
5本指の靴下や下駄、スリッパでさえ履けない。
スリッパは、履いて歩いてると脱げちゃう(--;)

日常生活に、さほど差し支えないと言えば
そうだが、ケガする前に当たり前に出来てた
事が出来ないのは、やっぱり辛い。

でも歩けるだけ幸せだと思う。
歩けるように支えてくれた彼女ありがとう。

いや!彼女じゃないな・・・・

嫁さん。ありがとう。

読んでくれた方。ありがとうございました。


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コメント

  • 1. 吹雪のソラさん 吹雪のソラさん
    はじめまして(〃⌒ー⌒〃)ゞ
    
    ありきたりなことしか言えなくて申し訳ないのですが、何とも言えず感動したのでコメントさせていただきます。
    
    奥様が靴を贈られたときの気持ちに強さを感じました。同じ女性として、その強さは尊敬に値します。
    
    お二方とも、どうぞお身体ご自愛くださいね。
  • 2. 酔いたんぼさん 酔いたんぼさん
    イイ話(T_T)
    いつまでも奥さんとお幸せに。
  • 3. たまたま5さん たまたま5さん
    吹雪のソラさん
    初めまして(^_^)v
    ログ読んでくれて、ありがとうございます。
    しかも、コメまで本当に嬉しいです。
    
    ソラさんも、お家族の方もお身体、大切に
    して下さい。
    
    
    酔いたんぼさん
    
    いつも本当に、ありがとうございます。
    コメ嬉しすぎます(^_^)v
  • 4. なとちぇさん なとちぇさん
    (`;ω;´)
    
    感動しました。
    涙出ちゃった…
    
    たまのアホ・バカ(*''∀''*)
    
    今ね、たま5さんのログ
    全部読んでる途中

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