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パチンコ

何もない故郷

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AD経堂さん

ブロガーランキング:-位






彼女にフラれて




初めての挫折を味わい





自分は大きくなりたいと





ふるさとを飛び出した





小さな家から

脚をとじ、肩をすぼめて
電車に乗り




組織のなかで小さく存在し





狭いホールで小さく遊び





小さな勝ちに喜ぶ




故郷の料理や名物を見つけると
まっさきに食べにいき



たくさんの人が行き交う交差点で





なぜだか、孤独感を感じる





ホールの中で
大勢の客の1人となり




誰とも話するわけではないのに





安心感を味わう





夢と希望を胸に





夜が明るい街に住んでいる





キラキラ輝く当たりを見つめ

騒がしさに慣れてしまった





キュインキュイン〜♪




なんて、




一目惚れした時にしか

私には聴こえなかった…




ヽ(´o`;爆






パチンコで勝ち

友人と「居酒屋小春屋」で

今日の稼働を振り返りながら〜
飲みながら〜









「俺の故郷…田舎でさ〜


なんもないんだよ…」







女将(^.^)うちなんて畑しかないわよ〜〜






( ̄O ̄;)………







「何もない」


いつしか常套句とかした言葉…





あの町には…




おいしい空気があり



海があり山があり



魚も野菜も酒もあり





友人がいて、家族がいて





愛する人もいた…





ここには、夢に近づく全てがあると思っていた…






でも





何もないのは、都会のほうだったのかもしれない…





小さな幸せだけは、

なくしてはいけないと





パチンコのことを考えなくなってきた…




正確には、仕事が忙しく

パチンコを出来ない状況が




そうさせた




知らないうちに帰省の予約をして




もうすぐ

パチンコが大好きであった…

父と再会してくる





今なら…

おやじにパチンコを教えてあげられたのに…






あの時の父の財布に


普段はないはずの大金があった




誰も何も言わなかったが

パチンコで勝ったのだろうと

私は思った…





そしてもう一つ

息子の名前がかいてあった小さな封筒があった…





お年玉を渡したかったのだろう





このお正月がくるたびに





パチンコとの向き合い方を考える


大好きであったお酒をついで




無言の会話で話し合う





もしも隣どうしでパチンコを打ったなら…






そこにどんな会話があったのだろうか…







毎年そんなことを考えながら
故郷へかえる…





地元にも

たくさんのホールができた










今年は…





父に抱っこされることがかなわなかった…






もう1人の息子を連れて…





何でもあった故郷へ帰る…









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