世界中のどこからでも見える月と太陽。 こちらから見えるという事は向こうからも見えているということ。 遠く離れた国で言葉も違う一生会う事もないだろう少年が流した涙の理由など僕には知る術もなく。 例えが極論過ぎましたが、今こうしてこの文章を読んでいるあなたの悩みなど僕が知る術などないのです… 同じように僕の悩みもまたあなたには知る術もない。 例えば僕がここにこういうことで悩んでいると書けば、ああこいつ…こんな事で悩んでいるのか…ってなるかも知れない。 ただしそれがホントかどうかは僕にしか分からない… まぁ自分でも分からないこともたくさんありますけどね。 他人の痛みなど所詮は分かるはずもなく… 自分だったら…と置き換えて、頭の中で擬似体験をし、相談にのる… ここで他人と自分にギャップが生まれるのです。 自分ならこれくらい耐えれる…と思っている事でも他人からしたら耐えられない苦しみなのかもしれない… 僕らは生まれも育ちも別々… きっと人の愛し方も悲しい感覚も人それぞれ。 正解なんてどこにもないのです。 自分の正義を押し付ける… それはもはや正義ではなく自我。 人の自我など自分には無用の長物… ただ置き換えてすり替えてでも人の痛みが分かる人間になりたいものです… 生まれた場所や育った環境が違っても、自分達の子供に残すべき未来はみんな同じだと思いたい。 古代から続く憎しみと欲望の連鎖。 その象徴とも言える戦争。 憎しみが憎しみを呼び。 欲望がさらなる欲望に変わる。 月と太陽はそんな人間の一挙一動を見てきたのか… これからも少しでも人間の闇を照らすべくそこにあり続けるのか… 我々の未来は誰の手の中にあるかは分からないけど、自分の未来は自分のためのもの、あなたの未来はあなただけのもの。 という事だけは間違いないです。