子供が事故に遭い、ある人が言いました。 『ちゃんと横断歩道を歩いてれば…』 ほんとに? 旅行中に事件に巻き込まれたニュースを聞いてある人が言いました。 『あんなとこに旅行に行くから…』 ほんとに? 人は常に生と死が隣り合わせ。 ちゃんと歩道を歩いていようと車が突っ込んできたり、安全な街でも事件は起きたり。 ある意味不可抗力に囲まれて生きている。 それでも外を歩くでしょう? 生きてりゃ辛い事も悲しい事もあるわいな。 それでも楽しい事も多いでしょう? ある国でわずかな食料を頬張り幸せそうな顔をしている少年をテレビで見ながらある人が言いました。 『あんな国に生まれなくて良かった』 ほんとに? 生きる喜びはあの少年の方がよく知ってるよ? 銃口に怯えながら生きている国があれば飽食の中、生きる喜びも感じないまま生きていける国もある。 僕は明らかに後者なのです。 こんな偽善者みたいな事を文明の力を通して書いている。 言いたいのはそんな事じゃない。 貧しかろうと豊かであろうと人間は死と隣り合わせ。 その命がいつ尽きるかは誰にも分からない。 死を怖いと思うのは生きたいから。 喜びとか幸せなんて望んで手に入るものじゃない、気がつけばそこにあるものなんだと思います。 今や飽食の国となった我が国日本… その日本にとって忘れる事の出来ない、いや忘れてはいけないあの夏… 僕らのために命をくれた先人達は今の僕らを見て何を思うのか? 僕らは似たような境遇に立たされた時、命を張れるだろうか? 時代のせいにしてみるけど、根本的には違う気がします。 平和と言われているこの国も混沌の原因になっていた事を忘れてはいけない。。 戦争を知らない僕らの世代がどうやって先人の想いに応えるべきか。。 守られたこの命を無駄に使わないって事くらいしか思い浮かばない僕はやはり飽食の世代なのだろう… また夏が来る。 今年も平和に夏を迎えられた事をこっそり感謝します。