数日前…… 誰かの絞り出すような呻き声で 夜中に目が覚めた…… ん……? だ……誰だぁ、こんな夜中に……? 見ると、 奥さんも子供たちも眠っている…… 気のせいか…… 再び眠りにつく…… すると…… また呻き声が聞こえる…… 今度は奥さんも気が付き、目を覚ます…… 「な……なに?今の声……」 やっぱり聞こえるよな…… 二人で顔を見合わせる…… そしてまた…… 「す……数字の問……題…… 数……字の3……は……ど……れ……?」
おもちゃ箱から聞こえてくる……
呻き声の正体は電池の切れかけたコイツ…… 長男が小さい頃に買った知育玩具…… ボロボロながら、今は次男坊が使っている。 コイツのボタンに他のおもちゃが当たって 声を出していたのだ(;・∀・) まったく人騒がせな…… と、当たらないように移動させて一件落着((^^;) それからは 声が聞こえることはなかったのだが、 昨日の夜…… 「す……数……字の問……題…… 数……字……の3…………は……ど……れ?」 さらに苦しそうな呻き声が…… え……? そんな馬鹿な!? 飛び起きて見てみると、 そこには…… 寝ぼけて遊ぶ次男坊……(;゜∀゜) 布団に連れ戻し、 再び眠ろうとした、そのとき…… さっき目が覚めたとき、 もし次男坊が眠っていたら…… もし誰もその玩具に触ってなかったとしたら…… そう思ったら 少し涼しくなった気がした……