4号機中期(2001~)アリストクラート発進!!


■トリプルシュータ―2
サミーとの提携を組み「トリプルシュータ―2」で初参入を果たします。今でこそ業界への新規参入は珍しく無い事ですが、当時はかなり珍しい事でした。

大人の事情で新規参入がしにくい業界だったのですが、1998年辺りから大人の事情が緩和されていきました。サミーの「獣王」発売以降、世は爆裂AT機全盛を迎えます。アリストクラートも早々にこの流れに乗り、AT機を発売します。

■猫de小判
「猫de小判」はサミーの製造、アリストクラートが開発し、三洋物産が発売。

猫de小判はAT1Gあたり4枚増ほどの速度でしたかね。マイルド路線のAT機でした。といっても設定6ともなると更に1/240のビッグもありますから、瞬間的な速度は爆裂ATにも引けを取らないものでした。

ATへは通常時にリプレイ3連で突入(5or40G)という当時では初となる小役連の特典のアイデアと、可愛らしい演出で女性にも人気の台でした。

BIGとAT40後は、4Gのチャンスタイムに突入。ここで1度でもリプレイを引ければ、AT40が確定。更に、4G全てリプレイだと「ジャックポットAT」となり、1000or2000or3000GのATが確定という爆裂要素も兼ね備えていました。

リール制御テーブルを利用した「ねずみ回収打法」も発覚(千円あたり4G程コイン持ちアップ!)し、プロ御用達の台となります。

当時、黒兵衛も良く打ちましたね。上目使いのねずみが偉く可愛くてねぇ。ゲーム性も通常時はリプ2連の「2枚だにゃー!!」の度にドキドキしながら「にゃにゃにゃにゃーん♪」を願ってレバーを叩いてましたね。

この猫の声が今の「猫型ロボット」の声にそっくりなんですよ。

その後も画期的な台を発表。

■ダブルフェイス2
「ダブルフェイス2」はハプニングチャンスを搭載。これはシマ一斉抽選と称して、20分おきにAT告知が入るというもので、内部的には「AT潜伏→時限発動」というぶっ飛びっぷりです。

当時は1台1台手入れで電源を入れていたホールで打っていたんですが、かなりドキドキしますよ。シマの端から「抽選時の台枠ビカビカ」がじわじわと迫ってくるんですよ。ついさっきまで稼働していた空き台がAT当選するなんて事もありました。

■三勇士
「三勇士」はAR搭載機で、当時かなり珍しいG数上乗せ型のARでした。いわゆる「後乗せ」演出もあり、今の台にかなり近い演出でしたね。「ダブルフェイス2」は昨今のパチンコのシマ一斉演出に通ずるし、「三勇士」は今のオーソドックスなART機そのもので、15年以上も前に構想されていたんですね。

更にもう1機種ご紹介。

■爆裂王7
「爆裂王7」はストック機で通常72択でしか揃わないBIGをナビする事でコインを増やします。
このナビは連チャン性・上乗せがあり、MAX100連(さすがに極薄)とその名に恥じない凄まじい爆発力。100連って!!BIGはほぼ356枚なので...

通常時は約1/10でBIGが揃う状態になるので72択の自力BIGを目指すかドクロ4連でのナビ獲得を目指すか、通常時がとにかく飽きない台でした。REGも500GのRT消化後に全放出という仕様でハイエナ戦法も有効でした。

しかし、この台も攻略打ちの餌食に。特定ナビ時に変則押し+ビタ押し更に、制御テーブルが合えばナビの権利を消化せずにBIGが揃うというもので、これだけでは現状維持程度だがナビの上乗せやREGもあり、それをヤメる前に一気に放出する。攻略打ちをすると目立ってしまいすぐにわかるので対処はしやすかったものの、やはり一般稼働が落ちてしまい撤去するホールが相次いでしまいました。リール制御のいわゆる「凡ミス」だったのですが、効果が大きく「ゴト」とは違い犯罪性が無いので気軽にやる人が多かった印象ですね。

ゲーム性が優秀だったので当時悲しみに暮れた人も多かったと感じます。

このように当時無かった多彩かつ独特なゲーム性でファンを虜にしつつあったアリストクラートは攻略に泣くデビュー、といった印象でした。

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