関西を中心に展開する、株式会社タツミコーポレーションと株式会社アサヒディードは11月9日、兵庫県神戸市ANAクラウンプラザホテル神戸　ジャスミンにて両社のキャラクターをモチーフとした業界初の関西競合店により共同開発されたプライベートマシン「パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ」（販売DAXEL）の新機種発表会を開催した。

両社が経営する屋号「ミクちゃんガイア」「ミクちゃんアリーナ」と「イルサローネ」のために開発された専用マシンで、関西の競合店がゼロから企画開発した史上初のマシンとなっている。

まず始めに株式会社アサヒディードの笠島部長より挨拶が行われた。「両社の思いを詰め込んだ渾身のマシンで、タツミコーポレーションの有志とアサヒディードの同士により困難を乗り越えて完成したマシンとなっているので是非期待してほしい」とコメント。

続いて株式会社タツミコーポレーションの李代表取締役による本機のプロジェクトに対する思いが語られた。まずはプロジェクト発足について「ホールの経営はコロナ禍前から7割から8割まで落ち込んでしまった。今後業界の変換期を見据え設備投資も重なり、長期運用が難しい新機種を導入するたびに負のスパイラルに陥ってしまうことが懸念される。ホールを取り巻く環境は利益を追い求めるとファンの負担が増大してしまうことになりかねない」と現在置かれている厳しい状況を語った。

さらに続けてこのプロジェクトについて言及された。「プライベートマシンは近隣ホールとの差別化を図るために、トライフューチャープロジェクトを発足した。トライはミクちゃんの未来とイドムンの挑むということにも掛けている。限定の店舗に設置することで長期運用が狙え、前作のPBマシン「パチスロミクちゃん」は全部で160台の設置となり、他のホールでも欲しいとの声が上がり9店舗追加販売され長きに渡り愛されていった。出率が高く赤字運用でお客様に還元することが出来た。今作も将来を見据えた上でも良い機械が出来たと自負している。ミクちゃんとイドムンという愛されるキャラクターの強みを活かして制作を進めて来たので、愛着をもってプレイしてもらいたい」とアツい思いを口にした。

また今回のプロジェクトを進めるにあたり、「それぞれの企業風土も異なり色々とスタート時は困難が待ち受けていた。また保通協への検定持ち込みのドキドキ感などメーカー側の気持ちもわかることが出来、お互いプロジェクトに参加したメンバーの成長を感じられた」といった裏話も披露された。

その後はお待ちかねの実機アンベールとなった。続けて李代表取締役は「今後は他のホールとのコラボもしてみたい。11月に入り、部材が足りないといったことも聞こえてくる上に、主力のノーマルタイプも適正台数が入らないといった事情も出てきたので、苦しい中でも良いノーマルタイプを産み出す事ができた。筐体についてはNETより、販売についてはDAXELなど様々な企業にも力を貸してもらい今日この場で発表する事ができて感無量」と関わってきた全ての人に感謝の意を述べて挨拶が締めくくられた。

その後はそれぞれの担当による機種説明が行われた。本機はパチスロ本来の楽しみである「設定推測」に重きを置きプレイしてもらいたく、4段階設定が設けられている。またプレイヤーに楽しみながら設定を探って貰うということを考慮し、設定は1と6の数値だけが開示された。

設定1でも機械割は100.7％、6なら108.2％のノーマルタイプの完全告知マシンとなっている。告知パターンは4モードから選択することができ、随所に制作チームのこだわりがあり、声優やフリーズ演出などあっと驚く仕掛けが散りばめられている。

ホールならではの視点で制作されており、満足度や長期稼働にも期待が持てるマシンに仕上がっている。

その後は来場者の試打により発表会は終了した。

本機の最速導入は12月10日で順次拡大し、全37店舗にての導入が予定されている。