僕の実体験を元に小説風に書きました 姉夫婦が田舎で生まれた子猫をいらないか?と持ちかけられ、預かることにした 犬は飼ったことがあったが猫は初めて 名前は何事も一歩も引かないことから、ガンコと名付けられた しかし元々ぜん息気のある姉は、猫の毛が原因でこのまま猫を飼うことは困難になってしまった それで姉の息子が飼うことに その息子は最初は少なかった出張も、運悪く増えてきてリタイヤ 今度は息子が自分の彼女に頼み込み、何とか飼ってもらえることに これで一件落着と思いきや、何と息子は彼女と別れてしまった もちろん猫は息子が引き取り、短い出張の時は近所の人に面倒を見てえることにはなったが… 遂に長い出張が入って、しようがなく僕が1ヶ月間ガンコの面倒を見た 仮のご主人だから余り親密にはせず、初めは距離を置いていたが、やはり可愛いガンコを可愛がった そして半年振りの姉の息子に合って、ガンコにご対面 まさか忘れてはいないだろうな? 息子が車から下りて買い物中に、僕とガンコは車で待っている間、ガンコを抱きかかえた さぞかし喜んでもらえるのかと思いきや、軽く服の上から噛み吠えてきた 畜生、もう二度とガンコの面倒なんか見ないそう思った しかし後から考え直してみると、人間だって今のご主人に寄り添う 父親が何度か変わった娘だって、今の父親が正式な父親であって寄り添う 前の父親と会っても、特に感情はなく表さない そう猫だって同じ 今のご主人が一番大事で甘える だから猫は悪くない そう思った