4号機初期(1997~)には革新的マシン登場

まずは4号機初期の台から見ていきましょう。


この頃は非常に硬派な台が多かったです。 特筆すべきは今も受け継がれている「ボーナス確率の軽さ」にウェイトを置いたスペック。それに「難解なリール制御」だ。

※ネットに持っている印象は「ドラキュラ」をモチーフにした機種が多い事。総勢11機種であろうか。
削げる部分を極限まで削ぎ落とし、軽い初当り確率を実現したのが「ドラキュラ」です。

特にこのドラキュラは印象深く、私も良く打っていた一台なのです。それもそのはず、全台に「設定6」の札が常に刺さっていたから。
6~8台くらいだったであろうか、何故か客付はまばらで、なぜだか勝った記憶はほとんど無い。

削ぎ落としたのはコイン持ちで、全然まわらないのである。後に知る事になるのだが、設定6で102%で等価向けスペックとしてリリースされたようだ。当時、7枚交換を主戦場としていた黒兵衛には厳しい台であった。

その後、ネットは革新的な機能となるCTをひっさげ、この頃には珍しいアニメとのタイアップ「クロスCT」をリリース。認可はクロスCTが初。発売は「某シュワッチマシン」が先とされています。

当時のCTとは規定枚数獲得・ビッグボーナス・規定ゲーム数の消化で終了する機能。つまり、規定枚数ギリギリを維持しつつ規定ゲーム数までCTを延命させ、ビッグボーナスに繋げるというゲーム性。

クロスCTは技術介入度が非常に高く、平打ちだとコインはどんどん減少してしまいさらにはCTもパンクするといった超玄人好みのマシンでした。(図柄の視認性が低く、直視級の目押し力がないと厳しい)
打ち手を選ぶマシンだったためか、ホールの主役になることはありませんでした。

ちなみに同時期に導入された「某シュワッチ系マシン」はゲーム性の分かりやすさとタイアップキャラによる親しみやすさからヒット機種として人気を博していきました。

この後に一部ではCT機の最高峰とも呼ばれる名機「ダブルウルフVCT」を発売する事となる。(図柄自体の視認性は変わらないものの、目押しポイントに透過性の図柄を採用した。)

その後CT機とともにやはりボーナス確率の高さを重視した7ライン機を続々リリース。30πの沖スロも数多くリリースしています。

この時代は技術介入マシン全盛期で、目押しが出来れば日当が出る時代です。減算値を利用した設定判別やクレジット・ランプ等を利用した変更判別等、当時は攻略方法も多種多様でこの時期にパチスロを覚えて、パチスロ大好き人間が出来上がってしまった!というベテランの打ち手も多いハズです。

世は技術介入で打ち手によって収支に大きな差をつけていた時代ながら、ネットはあくまでも、万人にも打ちやすい台をリリースしていたのかなと思います。

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